19 luglio, 2007

男の意地

昨日は平坦基調のコースプロフィールで総合争いはお休みでした。
60kmほどから11人が飛び出しそのまま彼等のスプリントとなった
わけですが、これを制したのが36歳のヴァッスール
(クイックステップ)でした。
自転車レースは34歳までがプロとして使えると言われ、
そのピークを過ぎるとトップチームでは契約できず、
監督から肩叩きを受けるみたいな話もあったそうなので、
近年のスポーツ医学の発達やトレーニング法の進歩により、
トップの選手が長く活躍できるベースができつつあるのは
すばらしいことです。
今回のツールには下は21歳から上は38歳まで出場しているそうです。
なんだか、勇気づけられますね。

で、毎日気になるヴィノクロフですが、
昨日もレース中にドクターカーに近寄り、手当てを受けていました。
スパッツからは血が滲み出ており、患部を見れば、黄色い体液が
ガーゼに移っていました。
昨日で総合争いからは脱落したと見られていますが、
このアスタナというチームは昨年ドーピング疑惑の煽りを受け、
ツール・ド・フランスに出場出来なかったヴィノクロフのために
結成されたチームでヴィノクロフの母国カザフスタンが
メインスポンサーなんだそうです。
今回のツールも完全にヴィノクロフのためのチームで、
ヴィノクロフが落車したあと、カシェチキンやクローデンが
総合で上位にいるのにもかかわらず、ヴィノクロフが遅れると、
彼等がヴィノクロフをアシストするなどヴィノクロフのために
献身的に働いています。
それだけに、動きたくても傷ついた体が思うように動かない
もどかしさを抱えるヴィノクロフの心中察するにあまりある
といった感じです。
現在総合でトップから8分5秒遅れているので、
常識的に考えてもシャンゼリゼでのヴィノクロフのマイヨ・ジョーヌ
は不可能と考えるのが自然なのです。
しかし、何度も言いますが昨日も集団でゴールしておりまだまだ
諦めていないので、100年からの歴史ある
ツール・ド・フランスにその名を刻むために、
ピレネーや個人T.T.でキレた走りをみせてくれると期待しています。

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