10 luglio, 2007

男の友情

山岳賞について書こうと思っていたのですが、
昨日のヘントゴールの第2ステージで面白いシーンを
見ることができたので、それを書きます。

昨日は平坦基調でスプリントゴールが見られる
ステージでした。
レースは後半も後半ラスト2キロ地点で、
大規模な落車が発生、集団は20人程度に絞られました。
この中にはマキュアン、ボーネン、ハンター、フレイレ
等各チームのスプリンターが残っていました。
ボーネン擁するクイックステップが速度を上げ、
最後のステーグマンが最後の発射台としてボーネンを
解き放つはずだったのですが、ゴール前ボーネンが
最後踏み込んだのですが、ステーグマンは速度を落とさず
そのままステージ優勝してしまったのです。
地元ベルギーのファンは「え??」と思ったでしょう。
現にJスポーツの解説者の栗村氏も驚いておられましたし、
ボーネンが勝つと思っていた僕も深夜ひとりで笑っていました。

これは、何をどう驚くのかというと、自転車を知らない人には
説明が難しいので、別のシチュエーションで解説します。

ある男Aが友人Bに
「お前、彼女おらんのか?
 可愛い子紹介したるわ。
 次の日曜日にコンパしょうか。」
としっかり、段取りを組んで、
日曜日、Cちゃんという可愛い女の子を連れてきました。
で、3人で楽しく食事をして、BはCちゃんの電話番号まで、
ゲットして帰りました。
早速、BはCちゃんに電話をして次会う約束をしました。
当日待ち合わせ場所に行きますとAがいます。
BがAに
「お前なんでここにおるん?」
AがBに
「悪い、実は俺Cちゃんと付き合うことになってん。
 ほんま、すまん!!ごめん!!」

みたいな感じです。
さしずめここでは、
AがステーグマンでBがベルギーの英雄ボーネン
Cがステージ優勝といったところでしょうか。

最後の最後までお前のために俺は頑張るよみたいな
振りをしておいて最後に美味しいところを持って行った。
辛いですなぁ。
このA,B,Cの3人の結末は知りませんが、

ステーグマンとボーネンは大した確執も起こっていないようです。
むしろボーネンは最後、踏むのを止めたようです。
なかなかの男ですね。
しかも、マイヨヴェールを獲得できているので、
チームとしてもベルギー国民的にも最高の結末だったようです。

ロードレースは色んな場面で人間臭さを垣間見ることが
できるスポーツです。
好きやな~自転車

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