25 maggio, 2013

中山成彬議員のツイートについて

「化けの皮が剥がれたのに…残念」 ツイッターで維新・中山成彬氏 元慰安婦との面会中止で
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130525/stt13052515520006-n1.htm


2013.5.25 15:50
 日本維新の会の中山成彬元文科相は自らのツイッターで、
24日に予定していた橋下徹共同代表(大阪市長)と元慰安婦の
韓国人女性2人との面会が、元慰安婦側の都合で中止になったことについて
「橋下氏に強制連行の中身を鋭く追及されるのを恐れたか? 
化けの皮が剥がれるところだったのに残念」と記した。

 中山氏はさらに「支援団体側は、2人とも会いたくない、
政治利用される心配もあると説明しているが、
面談を申し入れてきたのもこれまで政治利用してきたのも先方側だった」と指摘した。

***

産経webから全文引用しました。
中山氏は、いわゆる従軍慰安婦について、全くの事実誤認であり、
慰安婦は民間業者が様々な方法で集め、
中には悪徳業者もいたかもしれないが、日本軍、官憲は関与しなかったと、
先日の国会で見事に過去の資料をパネルにし、説明し、閣僚に質問していました。
46分辺りから関連する質問がはじまります。
たった20分弱です。
是非ご覧ください。


そんな中山議員のご発言とは思えないようなツイートです。
橋下市長は
「(日本の責任について)認めるべきは認め、謝罪するべき。
ただし、誤っている点については、主張すべきは主張すべき。」
と言っています。

橋下市長は元慰安婦とされる韓国人女性ふたりに謝ろうとしていたんです。
事実は事実として伝えると言っていましたが、いったい日本の何を謝るつもりだったのか。

そちらの方が疑問です。

橋下市長のいわゆる従軍慰安婦に関する知識は、非常にあいまいで、不完全なものです。
このような人物、しかも大阪市長という立場の方が日本国全体の問題となりかねない
いわゆる従軍慰安婦の問題について、いいかげんな発言をすることは、
国益を損ないはすれども、なにひとつ日本国の利益になどなりはしません。

中山議員は、「残念。」とおっしゃっていますが、
僕は、けったいなご対面がなくなって、逆に良かったと思っています。

改めて、日本の国益とはいったい何なのかを考えます。

19 maggio, 2013

西村眞悟議員の発言について雑感

西村眞悟議員が、日本維新の会の代議士会で

「慰安婦がセックス・スレイブというふうに転換されていますので、
これが国際的に広がれば反日暴動が、謀略が成功しかねないということですから、
我々積極的に売春婦とセックス・スレイブは違うんだと、売春婦はまだ日本にウヨウヨおるぞ
と韓国人、反撃に転じた方がいいと思う。私今日大阪に帰りますが、大阪の繁華街で
『お前、韓国人慰安婦やろ』と言ってやったらよろしい」

と発言したことについて、
松浪健太衆議院議員に
「今のは撤回してください、撤回してください。今の韓国人というのは撤回してください」
と求められ、
「韓国人は撤回します。慰安婦であります」
と自身の発言を修正した。

という“事件”がありました。

多くの保守層からの批判を覚悟で敢えて言うと、

「この人、何にも分かっていない。馬鹿じゃあなかろうか?」

です。

何故なら、従軍慰安婦問題の本質は

「日本国の軍や官憲によるいわゆる強制連行があったか無かったか、また強制連行を指示したのかしなかったのか」

にあるからです。

西村議員は
「(韓国のアメリカでのロビー活動によって)慰安婦が
セックス・スレイブという風に転換されている」
ことは問題であると指摘しています。
これは、全く同感で、重大な問題であると思います。

しかし、西村議員はその指摘の後、
我々積極的に売春婦とセックス・スレイブは違うんだと、売春婦はまだ日本にウヨウヨおるぞ
と韓国人、反撃に転じた方がいいと思う。私今日大阪に帰りますが、大阪の繁華街で
『お前、韓国人慰安婦やろ』と言ってやったらよろしい」
と前段を全く踏まえない意味不明な反論をしています。

何が意味不明かと言いますと、
セックススレイブと誤った認識を与えているという指摘をしながら、
大阪の繁華街で韓国人慰安婦(とおぼしき人物)に対して
「お前韓国人慰安婦やろ」と言ってやれ。
というのです。

常識ある人間は、前段を受けたら、
「セックス・スレイブとは事実誤認である。当時の日本では公娼制度があり、
売春行為は合法だった。時代背景もあり、貧しい家庭に生を受けた女性が、
身売りされ、本煮の意に反する行為をさせられた事実はあった。当時は日本では合法
だったが、今の認識では絶対にあってはならないことだ。」
と、当時そうせざるを得なかった時代に生を受けた女性に同情することはあっても、

間違えても、セックス・スレイブと間違えられているから、韓国人慰安婦に、
「お前韓国人慰安婦やろ。」というという発想には至りません。

だから、西村眞悟議員のこの発言はかなり馬鹿だと思うのです。

だいたい、「お前韓国人慰安婦やろ。」と言って(言わせて)どうしたいんでしょうか?

そんなことをするよりも、
大阪の繁華街には、違法風俗店が多いから、警察庁、警視庁、大阪府警は摘発に力を入れろ、
とか、入管は観光ビザで入国した違法労働者が多いから、入管はとりわけ韓国人観光客の
同行には注意しろ。
とかを国会議員として、調査して、その結果をもって具体的な指摘をして、

現実に存在する違法な韓国人風俗業者や売春婦を逮捕、強制送還させた方が
よっぽど実利があると思うのです。

その方が愛国保守の皆さんの期待に応えていると思うのです。

西村議員の回「うようよ」発言で、保守層はもしかしたらスキッとしたかもしれません、
西村議員が本当のことを言ってくれたと拍手喝采かもしれません。

しかし、この次に西村議員が発言する時には、国会議員ではなく、ただのおっさん・・・とは
言いませんが、弁護士としてかもしれませんよ。

それはいかんでしょ。

国会議員として、国民の為に日本の誇りを取り戻す活動をしていただきたいですし、
本当にミナミの夜の違法韓国人売春婦を一掃する活動をして欲しいですし、
仁徳天皇 百舌鳥耳原中陵を宮内庁が率先して破壊しようとしているのを、
絶対に阻止して欲しいでしょ。

西村議員は、戦略なき、勝算なき発言で、自らその機会を放棄しかけたんです。

橋下市長の発言も、西村議員の発言も、今まで少数派として肩身の狭い思いをしてきた
“我々”愛国保守にとっては、
「やっと俺達の考えがスタンダードになろうとしている!」
として、快哉を叫ぶ気持ちで見たという気持ちは分かります。

しかし、世の中の動向や、左翼連中、反日国家の連中は実はその先を行っていて、
保守層の分断工作は仕掛けてくるし、日米関係に亀裂を入れようとしてくるし、

慰安婦に関する事実など、(まぁ最初から)どうでも良くて、
「日本を蹴落としたい」一心で全ての行動を起こしています。

それを、発言だけで喜んでいるのは、周回遅れにされていると思った方がいいです。

「西村議員は、これからもっと国会で活躍してもらわなければならない人だ。
ここで、こんなつまらない発言で、その機会を自らの手で消そうとするような発言は
慎むべきだ。」

と考えるのが、愛国保守の正しい見方だと思います。

17 maggio, 2013

橋下発言の問題の本質


橋下発言が世間を賑わせています。
しかし、混同されている部分も多いかと思います。

長文で、面白味ゼロですが、
よろしければ読んでみてください。

***


【橋下徹大阪市長「米軍の風俗業活用を」はいかなる文脈で発言されたのか(2013年5月13日)
大阪市長・橋下徹氏ぶらさがり取材全文文字起こし】SYNODOSさんより
http://synodos.jp/politics/3894

全ては5月13日午前橋下大阪市長登庁時のぶらさがり会見から始まっています。

上記SYNODOSの文字起こしを見れば分かりますが、

最初はこの夏に行われる参議院議員選挙の日本維新の会の公約についての質問で、

次に5月12日のNHKの日曜討論での高市自民党政調会長の
「国家観、歴史観については安倍晋三首相は(歴代内閣と)違った点もある」
との発言(その後、菅官房長官が村山談話を引き継ぐことを明言している)
について、のコメントでした。

その中で「侵略」という言葉の定義についてのコメントがあり、
「『侵略』の定義については、定まっていないのだから・・・
“日本は敗戦国なのだから”、侵略したという事実は受け止めなければならない。」

というちょっと意味の分からないことを言っています。

そして、その後、

しかし、敗戦国とは言えども、事実と違うことについて、
侮辱されていると思われることについてはしっかり主張していかないといけない。
言うべきことは言っていかないといけない。

と語っています。

そして、「言うべきことは言っていかないといけない」というワードに引っ掛けて、

「従軍慰安婦問題だってね・・・」

と記者に質問されたわけでもなく、橋下市長自らが、
従軍慰安婦問題に言及し始めたのです。

橋下発言問題はここから始まっています。

記者としては、枕に「維新の公約」の質問をして、様子をうかがって、
続いて、「高市発言」を振って、「橋下が何を言うか。」と
まぁ、ちょっと期待したかもしれません。
そしたら、橋下市長は、記者の期待を大きく上回って、従軍慰安婦について
自分からペラペラと喋り出したということでしょう。

記者は、橋下が正論ばかり述べるので、
その後エネルギー政策についての質問で締めています。

そして、退庁時のぶらさがりで、
枕に「風疹対策」についての質問がまずありまして、

次に、今度は“記者の方から”橋下市長に

「朝の慰安婦の件についてなんですが・・・
月末に韓国の元慰安婦(といわれる方)が来日するが会いますか?」

と質問があり、今日に至るまで、泥沼化していきます。

(いわゆる)従軍慰安婦に関する橋下発言の要旨は

・慰安婦制度は、当時世界各国の軍が持っていた
・どうして日本だけが世界で取り上げられるのか
・とりわけ、日本は軍を使って国家としてレイプをやっていたと批判を受けているがこれは違う
・その点について、違うと頃は違うと言っていかなければならない

これ、全く正しいと僕は思います。
反論の余地は0%です。

しかし、退庁時のぶらさがりで、

「僕は沖縄の海兵隊、普天間に行った時に司令官の方に、
もっと風俗業活用して欲しいって言ったんですよ。」

と言ってしまいます。

これは、

・米軍司令官に言った点
・マスコミにそれを喋った点

のふたつにおいて、アウトだったと思います。

日本、とりわけ沖縄は、米軍兵士の蛮行に日々困らされ、怒り、特に女性は怯えています。
これは、絶対に解決しなければならないのは、日米双方の義務でしょう。

橋下市長はその解決策として、「風俗に行け」と提案します。
案の定、それを聞いた司令官は「オフリミッツ」、「“買売春行為は禁止なんだ」
と苦笑いです。
これは、後に橋下市長も反省していますが、日本の風俗はアメリカでは、
禁止されている売春とみなされるようなんです。
だから、当然「風俗に行け」と言われても苦笑いになりますし、
大東亜戦争時の日本の慰安婦も売買春行為であるとアメリカ人は考えるわけです。

そして、橋下市長はその司令官とのやり取りを記者に喋っています。

そうしましたら、案の定、翌日の新聞記事やテレビのワイドショーの格好のネタになり、
観ていない(ツイッターのタイムラインで確認)のでなんとも言えませんが、
受けての視聴者がさまざまな感想を抱きます。
マスコミの報道の仕方に問題がある部分もありますが、

「女性の人権を著しく阻害している。」
「男の尻拭いをなぜ女がしなければならないのか。」
「戦争遂行のためには女性の人権を踏みにじっても構わないとの発言で、激しい憤りを感じる」
(福島瑞穂社民党党首)

更に

【超党派女性議員、橋下氏発言の撤回求める】
http://www.asahi.com/national/update/0516/TKY201305160355.html

という事態までに至り、

日本維新の会国会議員団は
【橋下・日本維新の会共同代表:慰安婦発言 国会議員団、火消しに躍起 人権尊重の見解示す】
http://mainichi.jp/select/news/20130517ddm002010071000c.html

など、いわゆる従軍慰安婦問題そのものにスポットがあたるような非難が相次ぎ、
橋下市長が共同代表を務める日本維新の会は共同代表の発言を部分的には認めつつも、
橋下市長が党としてまとめたいというコメントは完全否定しています。
そして、マスコミはそれを嬉々として報道するという、間違った構図が出来上がってしまいました。

更に、国会では、安倍総理が
「歴史認識は政治、外交問題にするべきではない」
と火消しに当たらざるを得ない状況となってしまいます。

これは、

・沖縄の米兵の強姦事件の撲滅の問題
・米軍に橋下市長が問題解決のために風俗を使えと提案したこと
・米軍に上記提案をしたことをマスコミに喋ったこと

が問題のはずなのに、加えて、

・旧日本軍は日本や朝鮮半島の女性を強制連行して強制的に従軍慰安婦にしたのか

までが蒸し返されてしまっていることが大きな問題です。
熟睡してたとは言いませんが、寝た子を起こしてしまった状態です。

これが橋下市長や維新の問題だけになっていれば「勝手にやれ」で済んだのですが、

今朝の産経webニュースで、
【橋下氏発言は「言語道断で侮辱的」国務省報道官が初めて批判】
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130517/amr13051708300001-n1.htm

とアメリカ国務省(日本で言うところの外務省)が

「日本に対して、慰安婦や過去の歴史を「処理する近隣国との取り組みを継続し、前進を可能にする関係を築くことを望む」と注文をつけた。」

と、大阪市長だけの問題だけに収まらず、
日本政府に対して、「問題解決しろ!」と言ってきたわけです。

おまけにもうひとつ言えば、
【中国総領事館 橋下氏に抗議…慰安婦発言で】
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130515-OYO1T00305.htm?from=main1

と、支那までが抗議してきました。

そもそも、橋下市長は、米軍司令官に
「風俗を使わせろ」
と言った際に、司令官がどのような返答をするか、考えた上で提案したのでしょうか?

「よし、お前の言うことはもっともだ、今晩から、ウチの兵士には風俗に行かせるよ。」

と答えると思ったのでしょうか?

世界各国が慰安所を設置したり、
国によっては、敗戦国の女性をレイプすることを褒美として認めていた国だってあります。

これは歴史的事実です。

しかし、どこの国が、それを「やったよ。」と公式に認めるでしょうか?

多くの国が、隠しておきたい自国の歴史があります。
それを歴史家が客観的に研究したり、分析したりするところまでは、止められないかもしれない。

しかし、それを殊更世界に向けて公開する国など絶対にありません。

いわば、橋下市長はそれを一地方当局者として世界にぶちまけたわけです。

アメリカにしても、米兵の沖縄女性レイプ事件など、あってはならないと思っているし、
解決したいと思ってもいるでしょう。
しかし、それは原則自軍の綱紀粛正、規律を正す方向で解決するものであり、
ましてや大阪市長に(アメリカにしてはこんな屈辱的な)解決方法を提案されるものでは、
断じて無いと思います。

橋下市長は、人間として、デリカシーがなく、またアメリカの文化を理解せずに、
更に、結果として日本を貶めたという意味において、最低の会見を行ったということです。


最後に、改めて僕が考えるこの問題の本質は、

旧日本軍が日本や朝鮮半島の女性を強制連行し、無理矢理従軍慰安婦にした

ではなく、

一地方自治体の長の歴史認識が危ういのにもかかわらず、
デリケートな慰安婦の問題に触れたことと併せて、
その者の米軍への提案が余りにも配慮を欠いたことにより、
日本の外交において、大きな失点となったことにあると思います。


橋下市長は、即刻市長を辞任し、弁護士に戻られた方が良いと思います。