13 luglio, 2007

武士の情け

昨日の第5ステージは大波乱でした。
終盤残り25km付近でマイヨジョーヌ最有力候補の
ヴィノクロフ(アスタナ)が落車したのです。
腿と膝と肘と・・・色んなところから出血しているので、
かなり激しい転倒があったようです。
それを知ってか集団はCSCが先頭を引き始め、
ヴィノクロフとの差が2分近くまで開きました。

通常、マイヨジョーヌにアクシデントがあった場合は
集団はマイヨジョーヌが復帰するまでペースを落とす
のですが、ヴィノクロフはあくまでも候補だから、
そこまではする必要はないのでしょう。
ましてやレースをしているのですから、
マイヨジョーヌ(カンチェッラーラ)を抱えるCSCとしては、
・先頭を逃げている2人を追って今日(第5ステージ)
 マイヨジョーヌを守る。
・集団でのゴールスプリントは危険だから、
 最後の3級山岳の上り下りを使って集団の人数を
 減らしてゴールスプリントでの危険を回避したい。
など、理由があるのでここで集団のペースを上げる
のには正当な理由があるということです。

しかし、現在のマイヨジョーヌはカンチェッラーラだけど、
シャンセリゼでのマイヨジョーヌは
エースのサストレで狙っているから、
ここでヴィノクロフとの差をつけておきたいというのが
本音なんだろうと思いました。

他にもゴールスプリントを狙っているランプレなどが
CSCの引きに加わって集団は益々ペースを上げて、
ヴィノクロフのアスタナチームは第2エースのクレーデンを
除くアシスト全員(7人)でヴィノクロフをなんとか集団に
復帰させようとしていました。
しかし、その差はなかなか縮まらずに結局ゴールしたのは
1分20秒遅れてでした。

後半の山岳でいつものアタックでなんとかマイヨジョーヌ争い
に残るとは思うのですが、気になるのは落車でのケガです。
腿や膝に擦過傷があるのですが、これがかなり痛いらしく、
夜寝られないこともあるそうです。
更にレーサーパンツに擦れたりしてなかなかレースに
集中できなかったりと大きな問題を抱えることとなりました。

これで、バルベルデやサストレは有利になりました。
しかし、ヴィノクロフの底知れぬ力はこれまでのツールでも
既に証明されているので「最後のチャンス」と本人が言う
今ツールでもそれは十分期待できると思います。

今日は恐らくスプリンターのためのステージになると思いますが、
明後日第7ステージから本格的に総合争いが始まります。

なんだか、すごくヴィノクロフを応援したくなりました。

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