16 febbraio, 2012

パターンですわ

福井県鯖江市

ご存知ですか?

福井市に隣接する人口7万人弱の都市です。
主な産業は眼鏡フレーム、漆器、染色などがありますが、
とりわけ眼鏡フレームが有名で、国内シェアは96%で、
世界シェアでも20%を誇る、まぁ正に眼鏡都市なんですね。
男性ファッション雑誌でも鯖江のフレームとして取り上げられていたのを
見たことがあります。

因みに僕の中では、関西を拠点に活動する
松竹芸能所属タレントの小川恵理子さんの出身地として有名です。

で、この鯖江を揺るがす大事件が起きたんです。

眼鏡フレーム製造会社の「野尻眼鏡工業株式会社」が倒産したのです。
2月13日の大型倒産情報として帝国データバンクのHPに記載されています。

この野尻眼鏡工業の倒産に至る経過が、ホンマに悲惨なんですが、
鯖江の眼鏡産業の衰退が端的にあらわれています。
この会社は戦後に創業され、順調に実績を伸ばしてきたのですが、
鯖江市長が支那から
「眼鏡フレームの製造技術を教えてくれ、教えてくれたらパンダをやる。」
と言われ、技術を無償で提供したら、支那の安いフレームが大量に輸入され、
地域産業はそれらに圧迫され、破綻してしまったのです。
しかも、くれるといっていたパンダは白黒のパンダではなく、
レッサーパンダだったという“オチ”付でした。

それでも、鯖江の眼鏡製造会社はあのチタンフレームの製造技術で、
市場の巻き返しをはかりました。

しかし、そのチタンフレームの製造技術まで支那に提供してしまったのです。
人件費が日本と支那で全然違うのですから、
こうなると安い支那製のチタンフレームがあっという間に日本に入ってきて、
鯖江は、またジリ貧です。

結局鯖江の眼鏡産業は1992年のピーク時と比べ、2009年の出荷額は40%減、
従業員数、事業者数は30%減、
野尻眼鏡工業では平成9年12月期に 43億9900万円あった売り上げが、
平成21年12月期には15億400万円と実に65%減でした。

野尻眼鏡工業株式会社子会社と併せて負債35億円で自己破産申請を行ったということです。

当時の市長や社長など各時点でこの惨状を回避する機会は、
いくつかあったと思うのですが、日本人のお人好しさというか、
危機管理(回避)能力の希薄さ、平和ボケがこの結果を招いたと思います。

支那は最初微笑みで近寄り、吸い取れるものを吸い取ったら後は、
用無しということで、こうして消されるわけですね。

この鯖江の眼鏡産業が日本の未来でないことを祈るばかりです。

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