28 giugno, 2006

愛車精神

旧車好きの僕達にはこれはきついですわ。

先月自動車税の納付書が届きまして、開封→金額の確認をすると

49,500円です。

あれ?45,000円なんと違うの?
と確認すると”グリーン化税制”(低燃費・低排出ガス車優遇)
とやらで適合していないものには10%重課されるそうです。
で、僕の車は超不適合車というわけです。

ここで、考えてみた。
LCAってご存知ですか?
L(ライフ)C(サイクル)A(アセスメント)の略なんですが、
ある製品の製造、輸送、販売、使用、廃棄、再利用のサイクルの中で
どれだけ環境に付加をかけているかを評価することなんです。

グリーン化税制(低排出ガス・低燃費)とLCAは直接は関係ないけど、
環境に配慮するという意味では同義だと思うので、続けます。

僕の車は、1987年製造で、暫くの間ドイツだかアメリカだかで使用され、
確か1991年に日本に輸入されてきました。そして、日本で僕が所有する前に
お二人の方を経て昨年4月から僕所有の車になりました。
昨年が、2005年ですから、僕の車は今年で19歳です。

日本車のサイクル(廃棄時期)は約10万キロが一つの目安とされています。
一方、ドイツ車は「10万km?そろそろアタリがついてきたころやね。」
といった感じで20万kmくらいは平気で乗るんですよ。
僕がこの車を買うときにも距離積算計では7万5千km程度を指していた
と思うんですが、中古並行輸入車ということで、メーターは信用できない、
10万kmはまず走っているだろうと思ったのですが、ドイツ車だから修理しながら
乗ればまだまだ楽しめると思って買ったんですよ。
更に、排気ガスも当時の車にしては、現在の車とほとんど遜色ないとのことだから、
排ガスを撒き散らして走っている車だとは言えないと思う。

昔、テレビでLCAの特集をしていて、トヨタのハイブリッドカープリウスでも、
LCAの観点からいうと必ずしも評価が高いとは言えないとのことです。
当時のことなので、今のプリウスに当てはまるかは分かりませんが、
開発などで何千億円とかかるのですが、その際にかかる負荷が無視できない、
ハイブリッドシステムの製造、廃棄の際にでる有害物質に懸念があるなどで
必ずしも環境に良い車とはいえないのではないか?と思うんです。
しかも、自動車として使用できる距離は10万kmでもっと走りたいと思っても
バッテリーなどハイブリッドシステムを交換しなければならないが、
その際に廃棄の問題で、環境に負荷がかかるのです。
ハリウッドスターがプリウスにこぞって乗っているのは、そのイメージ
だけです。実のところLCAの観点からはプリウスに乗ろうが、ベンツに乗ろうが、
現時点で大した差は無いんです。

以上のようなことを考えると、プリウスに乗っている人と古いBMWに乗っている
僕と、どっちがグリーン化税制の適合”者”なん???
って思う。

僕、環境にやさしいやん、とは言わないまでも自動車税を他の車より、
5千円近く余分に納めなあかんほど悪いことしてないでと
新しい車をどんどん作って短いサイクルで廃車にしてしまうことの方が、
環境には悪いと思うんだが・・・

日本は、工業大国で輸出国で、自動車は日本の産業の中心です。
世界に誇るべき技術も多いので、一概に自動車産業悪し!なんて言わない。
むしろ、世界に先駆けて環境配慮を考えているとさえ思う。

今の自動車エコ技術が全く反論できないくらいに環境保護に貢献しているなら
何も言うことはないのですが、現状じゃあ僕が4,500円余分に税金を
払わなければならない理由が理解できないです。

プリウスがエコカーと言われるほどエコカーかどうか疑わしく、
僕の車が余分に税金を払わなければならないほど環境負荷が高い車ではないこと

これらを検討した上で課税してもらいたいものです。
小泉の痛みを伴う改革のうちの一つかどうかは分かりませんが、
ほんま、よう考えてーなと言いたい。

*もう既に自動車税は納付済みなんですけどね

イタリア語で自動車は"auto"(アウト)とか"automobile"(アウトモービレ)
とかっていうそうです。
こんなんみてたらイタリア語って僕にも喋ることできるかもって思う。
で、高速道路は"autostrada"(アウトストゥラーダ)ですね。
ただし、これは(魅力のない人)という意味でも俗的に使われるそうです。

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