24 ottobre, 2011

Praying for Turkey , you are not alone.

恥ずかしながら、今朝になっていかにトルコの地震が酷かったかを知りました。

もう、ホンマに祈ることしかできません。
後はやっぱりお金ですね。
東日本大震災に紀伊半島の大雨、タイの大洪水、そしてここに来てトルコの大地震です。

ホンマに義捐金を納めるために働くようになってしまうんじゃないかと思うくらいに
世界各地で大災害が起こっています。

あっちにもこっちにも義捐金、義捐金というまでに崇高な精神をもっているわけではありません。
そういう意味では、僕は凡人ですので、限界があります。

東日本大震災については、もう少し自分で納得できるまで細々と義捐金、
紀伊半島の大雨については、旅館や道路が完全復旧したら一泊旅行。
タイの大洪水については、なんだかタイの人々は洪水の中でテレビゲームしたり、
余裕ぶっこいています・・・イヤイヤ、すみません。
こちらも口座を見つけて義捐金を。
そして、トルコ。
このトルコは日本とは歴史的に長く深い繋がりがあるので、
日本人であるのならば、見過ごすわけにはいきません。
過去の恩を、今こそ返さねばなりません。

1890年6月に日本と国交の無いオスマン帝国のエルトゥールル号が親善のため来日、
横浜港に入港しました。
そして9月に離日するわけですが、台風に煽られ和歌山の岩礁に衝突座礁、水蒸気爆発を
起こし、沈没しました。この時に生存者が遭難を知らせ、それを受け大島村(和歌山県
串本町樫野)の住民達が総出で救助や生存者の介護にあたりました。
この事故で587人の死者・行方不明者を出しましたが、
住民達の救助により、69人が救出されました。
生存者は神戸の病院に送られ、日本は明治天皇の指示により手厚い援助を行いました。
日本でこのニュースが流れると、多くの義捐金などが寄せられたそうです。
そして日本海軍の「比叡」と「金剛」により、
1891年にオスマン帝国・イスタンブールに送り届けられました。
因みに、日本とオスマン帝国はその後も正式な国交は結ばれませんでした。
現在のトルコでも、日本とトルコとの話題がでると必ず出てくる話しとしてこのエルトゥールル号
の話は有名です。
日本とトルコ(当時のオスマン帝国)のこんな話など学生時代の授業で聞いたことありませんでした。
この話はもうこれだけでも日本人として誇らしいのですが、これだけでは終わりません。

イラン・イラク戦争時にイラクのサダム・フセインが
「今から四十八時間後に、イランの上空を飛ぶすべての飛行機を撃ち落とす」
と無差別爆撃宣言をした折に、世界は自国機を飛ばして自国民を救出していました。
しかし、日本はイラン国内に残された邦人救出に海外派遣禁止の自衛隊を送ることができず、
日本航空もイラン・イラクでの航行安全を確保できなければ飛行機を飛ばせないとのことで、
救出できなくなってしまい完全に手詰まりとなってしまいました。
他国機が一緒に乗せていってくれなんかしません。
そこで、駐トルコ日本大使が駐日トルコ大使にその窮状を説明すると、
トルコ駐日大使は

「分かりました。ただちに本国に求め、救援機を派遣させましょう。
トルコ人ならだれもが、エルトゥールル号の遭難の際に受けた恩義を知っています。
ご恩返しをさせていただきましょうとも。」

と答え、大使の要請を受けて派遣されたトルコ航空機によって215人の邦人全員がイランから救出され、トルコ経由で帰国できたのです。

トルコ航空機の話(トルコ大使館)

日本政府は平成18年に当時のクルー達に勲章を贈り、感謝の気持ちを表しています。

我々日本人は、こんな話知っていましたか?
日本人のためにトルコ人が命をかけて紛争地に助けに来てくれたんです。
この話を知らなかったら、我々は本当に恥ずかしい民族に成り下がってしまうと思います。

日本人の命を守るのは日本人しかないのは当たり前なはずなのに、
自衛隊を海外に送ることができないから他国に頼むなんて、こんな恥ずかしい話ないでしょう。
それを、過去の恩義(といっても100年も前のこと)を忘れずに、
日本が絶体絶命の窮地に陥った時に助けてくれるなんて、
ホンマに日本はトルコに足を向けて寝られない国になってしまいました。

でも、このエルトゥールル号事件とイラン・イラク戦争邦人救出事件とで、
日本とトルコは良好な関係を築いていければ良いと思います。

僕はこの話を知って以来、行ったことは無いけれど、トルコが好きな国になりました。
トルコの話題が出れば、このふたつの事件をセットで思い出しますし、
つたないながらも語ることもできます。

ですから、今回のトルコの大地震は見過ごすことができません。
第一報を知るのは遅れましたが、少ない収入ではあるけれど、
絶対に義捐金を送ります。
そして、まだデッドラインまで時間があると思うので、日本隊の早急な派遣を願って止みません。
どうか、大勢の生存者を助けられますように。

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