20 settembre, 2011

私のコーヒーを巡る小さな物語

とある方からハマヤコーヒーの簡易ドリップコーヒーを頂いて依頼、
レギュラーコーヒーにはまっております。
もうレギュラーコーヒー愛好暦15年は超えてしまいました。
最初は豆屋さんで挽いてもらったものを買って帰っていたのですが、
日が経つと香りが無くなり、味もそっけないものになっていることに気がつきました。
物足りなくなり、ミル(豆を挽く機械)を買って飲む度に挽いて淹れました。
生豆を買って自分で煎ったりもしましたが、
なんせ時間が無いもんで、生豆を自分でいるなんて、
あっという間にやらなくなりました。
結局既に煎ってあるコーヒー豆を買って自宅で挽いて淹れる形に
落ち着きました。
昨今の原材料市場の高騰により、コーヒー豆も仕入れ値が上がり、
小売で1割から2割の値上がりを余儀なくされました。
高騰の理由は原産国での利用、今までコーヒーの需要が無かった新興国での利用、


たまに買うものであれば良いのですが、コーヒーなんて、
僕等にしてみれば毎日飲むもので、
今まで100g500円程度だったものが600円とかになったら
だいたい一月で最低600gは買うので、月で600円、年間7,200円の支出増になります。
外出したら必ず昼過ぎには喫茶店でコーヒーを飲んで休憩するので、
“コーヒーがらみ”で年間1万円を超える“余分な”出費となりました。

飲むのを止めたらなんて野暮なことはおっしゃらんでください。
これを止めろというのは、
あなたに身に着けるもの全てをユニクロでそろえたらどう?
と言われるのと同等とお考えいただければ良いというくらいですので。

というわけで、我が家でも“コーヒー豆の選定”をすることになったのです。
といってもあっという間に決まりました。
インスタントコーヒー?
Noです。
奥さんもレギュラーコーヒーの美味さのとりこですので、安い豆を買うことにしました。


コーヒー豆の世界でも新たな生産国の開拓が行われておりまして、
今までであれば、ブラジルやコロンビアやジャマイカ、ケニア、インドネシア、ハワイなどが
有名でしたが、これらの国で作られる豆の単価が上がったため、
今まで僕がコーヒー豆生産国として聞いたこともなかった国の豆が売られるようになりました。
具体的に言うと、チュニジアやネパールなどです。

で、これらの国で生産される豆の小売価格が100g400円以下でしたので、
試しに飲んでみることにしました。
200g単位の密封袋 で販売されていました。
チュニジアで生産されたマンデリンが760円でした。破格です。
自宅で今までと同様にドリップして飲みました。
香りは今までのものに劣ります。
マンデリン特有の苦味は、やはり劣ります。
心なしか薄いような感じもします。
しかし、年間1万円以上の余分な出費を考えると、背に腹は代えられないということで、
暫く試すことにしました。

半年くらいはそれを使っていたのですが、
先日17日にたまたまトアロード歩いていて、樽珈屋さんが目に付きまして、
豆は残っていたんですが、ふと気になってマンデリンを200g買って帰りました。

そして、晩ご飯を食べてコーヒーを淹れました。
もう、ミルで豆を挽いている時からあの独特な深煎りの豊かな香りが立ち込めて、
挽いた豆にお湯を注げばプクッと中心が山のように盛り上がり・・・これは豆が新しい証拠です。
カップに入れれば濃いコーヒー色が白いカップに奇麗なコントラストを映し出しました。
忘れかけていた僕が飲みたかった本当のコーヒーでした。
味は言わずもがなです。
樽珈屋さんのマンデリンは100g560円でした。
コーヒー豆の価格が落ち着いたのか、それとも樽珈屋さんのご努力なのか、
分かりませんが、文句無く“買い”の価格でしたので、
これから暫くは樽珈屋さんのマンデリンに決めます。

因みに、コーヒー生産新興国のコーヒーも、十分美味しく、美味しいコーヒー豆になる、
伸びシロ、ポテンシャルは十分だと思います。
ここらのコーヒーがブラジルやインドネシアのコーヒーと良い勝負ができるようになると、
僕達もより美味しいコーヒーを(できれば)低価格で楽しめるようになるのかもしれません。

結論としまして、

コーヒーは嗜好品である。
嗜好品であるが故に、
たかだかグラム100円をケチることは、
非常に愚かな行いである。

ということでした。
分かっていたはずなのに、情けない・・・

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