15 febbraio, 2011

勝つということ

いつも考えます。
“勝つ”とは何を持って勝つなのでしょうか。

日本の外交は自民党政権時代からずーっと連戦連敗中です。
民主党政権に変わってもそれは変わらず。

ついこないだは尖閣諸島への領海侵犯・体当たり事件が
ありましたが、領海侵犯の工作船の船長は処分保留で釈放、
事実上の無罪放免です。

これは、尖閣諸島は日本固有の領土ではない可能性があると
支那にメッセージを発したも同然の処分で、明らかに日本の負け。
おまけに民有地でありながら日本政府が借り上げており、
誰も彼も上陸できない。
日本の領土であるのにもかかわらず日本人が立ち入れない場所。
当の所有者でさえも同様。

竹島は韓国に実効支配されており、こちらも日本の領土と言っていながら
日本人は誰も総理大臣でさえも上陸できない。
こりゃあ、明らかに負け。

北方領土も主守島から樺太、四島に至るまでロシアにしっかりと不法占拠されており、
当然日本人はパスポートを持っていないと上陸できないという有様。

特に対ロシアでいえば、ロシアからそれなりのメッセージが日本政府に発せられていた
のにも関わらずこれまで何度もそのメッセージを見落としています。
これではロシアもどう対応してよいか分からないというのも頷けます。
なるほど今回のような行動になるわけですね。

日本はロシアに不法占拠された北方四島をはじめとする日本国領土を取り返すのが
対ロシアでは最大にして唯一の目的だと思うのですが、先方にしても国家としてのプライドがある
例え日本側からしてみれば終戦のどさくさに紛れた火事場泥棒であっても向こうにもそれなり
の理屈があってやっていることです。

ロシアは彼らの面子も保たれ、かつ領土を日本へ返還する意思があったと思います。
しかし、日本側のまずい対応で問題を今日まで引きずっています。

更にこの度菅内閣総理大臣が威勢よく「暴挙」と発言してしまったためにより一層態度を硬化
させてしまいました。

返還は北海道の方々をはじめとして日本国民の悲願です。
この不法占拠はロシアの暴挙であるとも思っています。
しかし、首相がそれを言ってしまっては片付くものも片付きません。
この発言によってロシアは面子を潰されたと思っています。

日本政府にとってはロシアの蛮行を罵って国民全員の溜飲を下げることが勝つことではなく、
不法占拠された領土を取り返すことが(外交戦争に)勝つことになります。

ロシアは極東情勢を良くみています。
支那と朝鮮に北方領土の共同開発を持ちかけました。
何れの国も日本と領土に関して一悶着ある国です。

日本はまた一歩後退しました。
先祖が命をかけて守ろうとした領土をこうもいとも簡単に諦めてよいものなのでしょうか?

勝つということは本当に難しいことだと思いました。

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