21 settembre, 2007

恩師について

恩師と本当に思える人がひとりでもいる人は幸せです。
僕にもいます。
この人がいるから、はずかしい人生は送られない。
この人に認めてもらいたい。

この人とは国家公務員を定年まで勤め上げられた方です。
縁あって、たった1年でしたが接点を持つに至りました。
測量の学校の講師と生徒です。
退官後に念願だった教育者へと第二の人生を転身されました。
しかし、僕の恩師が公務員とは因果なものだと思いました。
日ごろ、公務員といわれる方々とは喧嘩しかしませんからね。
恩師は公務員時代に
「公務員時代俺は鉛筆1本だって無駄にはしなかった。
 これ全部税金で買っているんだからな。」
と仰るほどの方でした。
これ、冷静に考えれば普通なんですが、
この発言を「すげ~!」と言って聞いてしまう
僕の感覚というか、公務員不祥事の多さが悲しいです。
公務員としても優秀な方でしたが、
我々にとっては教育者としての恩師の情熱に
惚れて、卒業した今もお付き合いをさせていただいています。

卒業を間近に控え、ある言葉を我々に送ってくれました。


★学問は自分より上の人を目標に学び、
 生活レベルは自分より下の人を見て歩め。
★信用は金では買えない、信用は一日
 で失墜することができるが、その回
 復には20年はかかると思え。

この言葉を紙に書いて配ってくれました。
今でもその紙は持っています。
定期入れに入れています。
電車やバスに乗った時に時々見ます。
一度、洗濯してしまってボロボロになりかけたんですが、
文字はまだ読めるので乾かして持っています。

師弟関係など排除したがる傾向が昨今強いように思われます。
楽に生きることは悪くはないかもしれませんが、
自分に叱咤激励など、ともすれば反感をかいかねない言葉を
あえてかけてくれる人、先輩などはその存在に感謝しなければ
ならないと思います。
自分のことを本当に叱ってくれる人、なかなかいませんよ。
僕の恩師は顔を蛸のように真っ赤にして、我々出来の悪い徒弟を
導いてくれました。

恩師に良くやったと言ってもらえるような人生を送りたい

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