07 settembre, 2007

追いつけない背中

中学、高校とドラムで飯が食えたらなぁと、
ガキ特有の淡い夢というか希望というか
そのような漠然としたことを考えていました。

中学時代は高橋まことの
「男のロック!!」
「エイトビート命!!」
みたいなプレイにしびれていたのですが、
高校に入って音楽室と部室を乗っ取るべく吹奏楽部
に入ったのですが、やる音楽が全然面白くなくて、
しかも、練習がこれに輪をかけて面白くなくて、
更に更に音楽室を乗っ取るなんて、
絶対にできなさそうだし・・・
ひとりでドラムと戯れていました。

そんな時に日本で一番有名なフュージョンバンド
T-SQUAREに出会いました。
NEWSというアルバムのオープニング曲
MEGALITHという曲にぶっ飛んでしまいました。
まず、歌が無い(笑
難しそうなことをやっていることは分かる。
ドラムがパラパラなっていて、数人で叩いてそうな感じ。
なんといっても曲が洗練されていてスタイリッシュで、
そりゃあもう、おったまげました。
なんで今までこんなバンド知らんかったんやろ?
それ以来、ロックは捨ててフュージョンのドラムばっかり
練習しました。
太鼓の世界にはルーディメンツという
スティックコントロールの教則メソッドのようなものが
あるのですが、フュージョンをかっこよく叩くにはこれは
必須で、これを毎日パラパラとやりました。
もちろん、T-SQUAREをはじめとする日本のフュージョンを
はじめ、世界のフュージョンを聴き漁りました。
そしたら、吹奏楽のマーチはこのメソッドをこなすことが
できるならスネアはかっこ良くたたけることが分かり、
吹奏楽も楽しく演奏することができるようになりました。

で、色んな演奏会に行けば、他校の男の部員がドラムを
叩いている姿も目撃するのですが、
「こいつは俺より下手やな。」
とか
「こいつはセンスがないな。そんなんじゃあ、百年やっても
 うまならんで。」
とか“いっちょまえ”にそんなことを考えるようになりました。

(まぁ、僕は本番で大失態をさらしているのですが・・・)

ただ、聴けば聴くほど、練習すればするほど
太鼓で飯は食えんなぁというのを身にしみて感じました。
高校3年生の冬、正月用の餅を製造するアルバイトの賃金で、
JIMSAKUの「100%」というCDを買ったのですが、
これを聴いて
「あ、絶対無理や。」
とあっさりと別の人生を歩むことを決めたのです。

このCD、今でも良く聴きます。
一度聴いてみたい方は、僕へ連絡ください。

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