23 febbraio, 2008

味付け

地上波のニュースを見るときには、事件や事故は事実で
間違いないのでしょうが、それを報道する各局により
本来あるべき姿が歪められているものとして
その報道の奥を見ようとする姿勢がだいじでしょう。
要するに、事実以外の部分はなんらかのバイアスが
かかっているか、イデオロギーベースでコメントが
付け足されているんだということです。
今回の護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」との
衝突事故などもその良い例で、
昨年からの防衛事務次官の汚職事件からか、
はたまた警察予備隊のころからの軍隊嫌いアレルギーからか
自衛隊が不祥事を起こしたとなれば嬉々としてそれを
「自衛隊が100パーセント悪い」と報道しています。
事故が事実であることは間違いありません。
しかし、その報道「護衛艦が100パーセント悪い」は本当なのか?
どの新聞を見てもニュースを見ても「あたご」が衝突回避行動を
全くとらなかったと非難する姿勢が大勢です。
では、漁船の方はどうだったのか?
「あたご」に責任が全く無いなどとは言わないが、
「清徳丸」は衝突回避できなかったのか?
事件現場周辺では「清徳丸」以外の漁船も操業していたようで、
午前3時半頃船団のひとつ「幸運丸」のレーダーに、
左舷前方約9キロから接近してくる船影(「あたご」と思われる)
が確認されており
「なんの船だ」「タンカーか、フェリーか」
と後続の漁船同士が無線などでやりとりを始めていました。
しかし、その中に清徳丸の吉清船長の声はありませんでした。
その後。「あたご」が直進してきて、船団は次々とかじを切り
衝突を回避しましたが、清徳丸はこのときも無線連絡に反応せず、
衝突、沈没したということです。
この時、当然「幸運丸」のレーダーには、
衝突回避をしようとせずに直進している「清徳丸」の影が映っていました。
これを知ったら大勢の人の認識は変わると思います。

変わるといっても「あたご」が悪いのではなく「清徳丸」が悪いんだ
というものではなく、主因は「あたご」にあったことは間違いないが、
「清徳丸が一方的な被害者ではないのではないか?
という認識に変わるということです。
この点において今のマスコミの報道は完全に公平を欠いていると思います。

「あたご」の親子が未だ行方不明あることがその筆を鈍らせていること
もあるかもしれませんが、それだけではない自衛隊に対する歪んだ悪意
が見られることが残念です。

・他船の多い海域であったのにもかかわらず自動操舵であったこと
・衝突の際に「あたご」の乗組員はボートを出して救出に行かなかったのか?
・海上保安庁に連絡するのに16分もかかった
・航行記録を一切表に出さない

・・・海自、防衛省の非が明らかであることは他言を要しません。

*一日も早い親子の無事と救出を祈ります。

Nessun commento: