18 marzo, 2009

タイムリミット

で、手放すことを決意した我が愛車M3ですが、
1986もしくは1987年式の古い車でして、
僕の記憶が確かなら中古並行輸入車だったと思います。
日本国内初年登録は1991年です。

こんな車を120万円で4年前に買ったんですね。
あらゆる方から「常軌を逸している」といった
類のお褒めの言葉をいただきました。

しかし、我が愛車はこの丸4年の間大きなトラブル無く、
僕の日常の足として活躍してくれ、
伝説の車、希少車を所有するという優越感を与えてくれ、
なんといっても“駆けぬける歓び”を体感させてくれました。

良く言われる
A地点からB地点に行くのに、
ベンツは如何に快適に移動するかを主眼に車をつくり、
BMWは如何に楽しくドライブするかに焦点を当てて車をつくっている。
は、BMWに関しては間違いなく的を射る見方だと思います。
残念ながら、ベンツを運転したことはありません。
しかし、僕が受けるイメージはベンツに関してもそうなのかなぁと思います。
どちらが良い悪いではなく、
どちらもポイントを絞って車をつくっているんだろうと思います。

とにかく、手間もお金もかかると事前に言われたE30 M3を、
この4年普通の車とほとんど同じように乗ることができて、
本当に楽しかった。

こんなにすばらしい車なのに、世の中の車をめぐる動きは、
僕が思うところとは別の方向にありました。

僕はこの車を100万円以上で売りたいと思っていました。
なんなら、僕が買った時の120万円以上で売ってやろうと・・・。
しかし、中古並行車であるということで走行距離不明扱いの車となると、
買い手も素性の分からん車に大金は出せんと二の足を踏むというか、
しぶるところが多く、100万円なんてとんでもない。
50万円で売れたら万々歳でしょうといった状況となってきました。
リスクが高すぎるんですね。

そこで、藁をも掴む思いで、元々の売り手さんに電話をしました。
そこは関西というか日本でも指折りのBMW E30 M3に特化した
専門ショップで整備に困ったプロショップでもすがることも多々ある
E30 M3最後の駆け込み寺的ショップです。

電話には代表の方が出られましたが、直接の買取はされておらず、
お客さんを紹介ならできますとのことでした。
僕は、その時点で、とにかく買ってくれる人がいるならいいかなと
いう気分でした。
そもそも、18年落ちの車を120万円で買って、それを4年後に
同等かそれ以上の値で売ろうというのは、かなりおこがましいだろうと
今さら思うようになっていました。

その電話で代表は
「あの車、中平(中古並行輸入車)やったっけ?
 でも、そんなん関係ないですよ。
 もう20年以上も経っている車なんですから。」

なんという心強いお言葉。
しかも、その言葉には自分(プロ)が診ているんだから大丈夫
という職人の魂のようなオーラが受話器の向こうに見え隠れしていました。
いやぁ、やっぱプロはいうことが違うわ。
さすがE30 M3専門ショップやなぁ。

代表が心当たりのお客さんに連絡を取ってくれるそうなので、
頼ることにしました。
もし、これで成立するならば、
その値段が幾らであっても、ここのお客さんに買ってもらおうと思います。

大事に乗ってくれそうな気がしますし、何かあってもここで診てもらえる
なら絶対に大丈夫だろうし、
きっと本当に廃車にしなければならなくなるまでかわいがってもらえると思います。

この週末にこの代表に我がM3の現状を診てもらいます。
M3に乗れるのもあと僅かとなってまいりました。
もう少しM3との思い出をつくりたいと思います。

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