04 novembre, 2007

聖人君子

仲の良い連中と連れ立って飯を食いに行く。
良くあることで無条件で楽しいことでありますが、
そこで繰り広げられる会話の中身です。

仕事の話、プライベートの話、男であれば女の話、
女であれば男の話等など尽きることはないのでしょうが、
その場に居ない他人の話も良く出てきます。

てめえのことを差し置いて

「あの人はあれがいかん。」
「こういうところがダメですよ。」
「ええ大人のクセに、あんな子供じみたことしてる。」

などなど場合によっては、言やぁ罵詈雑言です。
酒が入ると誰も止まるところを知らなくなります。
普段から
「自分が他人の悪口を言えば言うだけ
 他人も自分の悪口を言っている。」
とは思っていますが、
言っている自分は“悪口”ではなく“評価”ですと
言い訳してみても今ひとつ説得力ないなぁと
思い直してみるのです。

そんな会話をしている自分(達)は、
他人からしてみるとやはり、醜悪で悪趣味でオシャレじゃない
連中なんだろうなぁと思います。
そこには一滴のエスプリもまじっちゃあいないですからね。

例えそれが事実であったとしても、
やはり神は見ている。
真実はそこにはないのでしょう。

これじゃあ折角の良い服も台無しです。
酒の肴として最高なのは誰もが認めるところなんでしょうが・・・

そんな話題しか出なかったあの日の晩飯を取り返したい。
そう思うこともあるんです。
お前が喋るだけ周りはお前のことを“評価”しているんですよと。
スマートに生きるのは楽ではないです。

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