04 ottobre, 2007

コオロギ

昨年のザルツブルグに続き、先日行われた
UCI世界選手権シュツットガルト大会の
エリート男子ロードでイタリアのパオロ・ベッティーニ
が2連覇を果たしました。

レースは終始イタリアが先手を打ちスペインがチェックを
入れる形で進められました。
イタリアはベルトリーにが常に前を行き効果的なアシスト
をし、終盤はレベッリンが逃げを打ち後続のエースを
抱えるチームを焦らせイタリアチームに有利な展開を
作りました。
最後は登り基調のスプリントになり、脚質的に有利な
ベッティーニがロシアのコロブネフを差して
1991と1992年のジャンニ・ブーニョ(イタリア)以来の
2連覇という快挙を成し遂げました。

そのベッティーニですが、'08シーズンを最後に現役を
引退する考えがあることを語ったとのことです。
ベッティーニは現在33歳で選手寿命が短いと言われる
ロードレース界では既にベテランの域に達しています。
ツール・ド・フランス7連覇のランス・アームストロングは
34歳で引退しました。
ベッティーニのこれまでの活躍を考えるとその消耗度は
並大抵ではなかったことは容易に想像できます。
それゆえの(早すぎる)引退の決意なのかもしれません。

日本人ロードレーサーにとってベッティーニの存在は
曇り空に差す太陽光のようなものです。
一般的にヨーロッパのロードレーサーは身長が高く、
手足も当然長く、自転車に乗るための体の見本のような
選手が多かったのですが、ベッティーニは全くその逆
で身長は169㎝に体重は58kgと平均的な日本人と
同じような体型です。
自転車で世界を相手に戦うためには
体型ではないということです。
折りしも今シーズンは日本人で初めてUCIプロチーム
所属選手が誕生し、日本でもちょっとしたロードレーサー
ブームも起こり、世界で伍して戦える素地が出来つつある
状況です。
ベッティーニの様にほぼ全てのタイトルを獲得できる
日本人選手が出てくる日もそう遠くないと思います。

来年はベッティーニの集大成のシーズンです。
前開のアテネオリンピックの金メダルがベッティーニなんですよね。
北京オリンピックをイタリアが

ダルフール・チベット・東トルキスタン問題
はたまた環境汚染などで

ボイコットしなければ最後のシーズンでオリンピックも
2連覇なんてのもみられるかもしれません。

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