27 agosto, 2007

人を信じる

「じゃあ、頼むわな。」
と言う瞬間は自分のこれまでの人生の成果が試されます。
その人を全面的に信頼して、あることを任せるのですが、
その人が信頼に足る人物であるかどうかを見極めるに際して
具体的な数値基準がないので、
僕なら僕がこれまで生きてきた経験から判断をするわけです。

日ごろ保守系ブログをウロウロと覗きに行くのですが、
その中でこの人は一体何者なんだろう?
と思わすようなすごく緻密で詳細で調べこんだ上でUPしている
と思われる人のブログがあります。
その人は、あることのキャンペーンにFlashをつくりたいから
カンパして欲しいとブログ上で寄付を募ったのです。
それからかなり月日が経っているのですが、一向にFlashを
お披露目する様子も無く、かといって進捗状況をブログで報告する
わけでもなく、
ついにはブログ更新そのものがストップしてしまいました。
寄付の合計は200万円を遥かに越えているようです。

何者が管理者なのかはさっぱり僕には分からないのですが、
旧日本軍の話やパラオ共和国と日本との話など涙無しには読めない
ような素晴らしい話を掲載される方で僕は、
「こんなエエ人もおるんやなぁ。」
と感心しながら読んでいたのです。
その方が、今回のような、警視庁も動いていると言われるような
事件を起こしました。
寄付をした人達は当然、照会のメールなどを送るのですが、
ほとんどなしのつぶてで現時点でも何の方針も示されていません。

僕は、寄付をしなかったのですが、完全に尊敬の念を持ってブログを
読んでいたので目に見える被害は無いのですが、裏切られた感は
強くありました。

人を信頼するというのは本当に難しいようです。
web上でだけの話ですから、
こんな極端な例は参考にならないとは思いますが、
思想信条だけをもってある人を誠実な人だと断定しかけていた
自分にとって今回の一件は反省をせざるを得ないものでした。
人対人の直接の関係においてはもっと露骨に体感させられるでしょう。
信頼した人に裏切られることは、裏切った相手を責めたくなる気持ちと
共に、そんな人物を信じてしまった自分をも責めることとなります。
それは仕方のないことですけれども、かなり凹みます。
「これまで生きてきて、人を見る目は全然鍛えられなかったのか?」
「俺ってアカンなぁ・・・。」

裏切った人間が悪いのは言うまでもないのですが、
やっぱり・・・

それでも人を信じたいという気持ちはもちろんあります。
しかし、その気持ちをゆるぎないものにするためには、
鍛えなければならないものは鍛えなければなりませんし、
養わなければならないものは養わなければなりません。

しかし、最後は気持ちです。
人を信じて任せる瞬間は、その瞬間までの己の人生の集大成です。

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