13 agosto, 2007

お盆です

父方祖父の妹のだんなさんが昨年亡くなり今年初盆、
仏さんに挨拶に行ってきました。
80もとうに過ぎ、近所に姪が住んでいて、
何かと世話を焼いてくれるものの、
一人暮らしは寂しいと漏らしていました。
平成13年に夫を亡くした“僕の母”も、
その話を聞きながら、
「やっぱり、4~5年は辛かったよ。
普段、あれこれしている間は思い出すこともない
けれど、ふとしたときに猛烈に寂しさが襲う。」
と行っていました。
ウチからも近いので、折をみて話し相手にでも
行こうと思ったのでした。

そのおばあさんから、父の話を聞きました。
ウチの親父はバカ(勉強が出来ない)だから、
当時勤めていた会社に入社するのに身内一同、
往生したそうです。
でも父は、人の面度をみるのが好きで、
何かあればやって来て、ひとしきり話して帰ったり、
土の付いたままの大根をぶら下げて、
「今、抜いてきたところやからおばぁ、食べや。」
と持ってきてくれたり、
阪神・淡路大震災の時には、
老人二人暮らしだったおばあさん達のところに、
食べ物を持って行ったり、家の修繕をしてくれたり、
と話してくれました。
「ひろっちゃん(ウチの親父:弘)、あんなええ子
やったのに、なんでウチ等より先に逝ってしもうたんやろな。」
と残念がっていました。

親父はどちらかと言うと静かで、酒が入ると陽気になり、
寂しがりやで、母曰く尻が軽く思い立ったが吉日直ぐに行動に移す。
どちらのお子さんかも分からない子供達と楽しく遊ぶ、
人が大好きな人間でした。
そんな親父が周りからとても愛されていたことも、
今日改めて知らされました。

祖父達は親父が亡くなるまで55年間の付き合いがありました。
僕は親父とたった25年しか接することができませんでした。

今日聞いたような話は僕が目にすることは無かったことでした。
僕は親父を誤解していた部分が多くあった。
僕は親父のことを何も知らなかったようです。
今更で切ないですが、聞けて良かった。
男の価値はそのやさしさの本質できまる。
親父は今の僕が理想とする人間像を体現した男だったようです。

親父が亡くなって7回目の夏です。
明日、親父を迎えるのですが、
どうやら「親父、ごめん。」
と謝らなければならないようです。

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