06 gennaio, 2012

1300年前の恩

華厳宗大本山 東大寺

と聞いてももしかしたらピンとこない方もいらっしゃるかもしれません
奈良の東大寺です。
関西圏の小中学生が遠足や修学旅行などで良く行く奈良の東大寺です。
この東大寺がどえらいことをされています。


東日本大震災・義援金協力について


東大寺は昨年の地震後直ぐに亡くなられた方々の法要、被災地復興祈願を
直ぐにされて、募金箱を設置し、4月26日にはその他の収益と併せて寄付されていました。

そして、

上記リンク先を読んでいただければ分かるのですが、
東大寺は東日本大震災の被災地への義援金提供のために
なんと1億円を借金したのです。

借金の詳細についてはどこにも書いていないのですが、
借金というからには返済をすることになります。
おそらく利子もあるでしょう。
ホンマにすごいですね。
東大寺にどのような収入源があるのか分かりません。
拝観料くらいしかぱっと思いつかないんですけれども・・・。

なぜ、ここまでして寄付するのか?
当時の記事がありました。

東大寺、1億借りて義援金に「痛み分かち合う」

ということです。
更に、

1300年前の縁…東大寺が1億円寄付 銀行借り入れ「宮城の文化財修復に」

ともありました。

1300年前の恩を今このような方法で返すわけですね。
なんとも粋な話やなぁと思います。

義援金を送ることを発表することに対して苦言を呈したり、
借金をすることを深読みしたりする人もいるようですが、

こういう人達は浅いなぁと思います。
ほなあんたがやってみぃと、他人の行いをどうこう言う前に、
1億円を金融機関から借金して、
被災地に義援金を送ってみんかいと思いますね。
偽善、売名行為結構じゃないですか、 それで日本で金が回って、
被災地支援をできるのであれば。

東大寺が資産から1億円を寄付したとしてもそれは当然すばらしいことですが、
金融機関から金を借りることでこういうことが無ければ市中に出なかったかもしれない
金融機関の1億円が復興事業に充てられ経済を動かします。

銀行は手数料分、金利分の利益を上げられますし、
これで東大寺の参拝者が増えれば、しっかり借金の返済もできますし、
募金箱を置いておけば寄付をしてくれる参拝者もいるでしょう。

とにかく、1300年前の恩を今返すというスケールの大きな寄付に驚きました。
そして、当時結構有名だったこのニュースを知らなかったことに、
軽く落胆してしまいました。

*つい先日近くまで行ったのに参拝をしなかったことが悔やまれます。
 またいつか参りたいと思います。

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