市立博物館、行って来ました。
詳細は、他に譲るとしまして、
これは日本酒を入れて飲んだら美味いやろうなぁ、
とか、この器にはキャベツを山盛りにしたらええなぁ、
とか、これは絶対におせち料理を盛ってたんやで・・・
と芸術の欠片も無い素人全開の見方でした。
しかし、薩摩切子はボヘミアガラスなどを参考に
つくられ、その美しさは本家を凌駕するものと見受けられます。
また、薩摩切子の色被(き)せは秀逸で、時を超え今でも
その鮮やかさは我々の目を楽しませてくれます。
赤、青・蒼・藍、紫の鮮やかさ、深みにはうならされました。
百年以上前に作製された作品の色とは全く思えません。
そんな薩摩切子も薩摩を巻き込んだ2つの戦乱によって、
明治初頭で途絶えたとのことです。
しかし、職人や研究者の協力で薩摩切子も復刻されているようです。
当時の切子は高価で今や骨董品扱いだそうですが、
復刻ものでも高いんだろうな。
美食家北大路魯山人は、まだ貧しかった頃赤い切子
を無理して買ってそれで豆腐ばかりを食べていたそうです。
江戸切子か薩摩切子かは分かりませんが、“赤の”とあるので、
薩摩切子じゃないか?と勝手に身びいきで想像しています。
最高の贅沢ですね。
形あるもの必ず壊れる、壊れるからこそ美しい
生あるもの必ず死す、いつか死ぬからこそ命は尊い
これを書きながら、前のエントリーのことも思い出しました。
僕は、この薩摩切子に日本酒を入れて、
7月4日スタートのツール・ド・フランスを観戦しながら飲みたいです。
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