昨年のザルツブルグに続き、先日行われた
UCI世界選手権シュツットガルト大会の
エリート男子ロードでイタリアのパオロ・ベッティーニ
が2連覇を果たしました。
レースは終始イタリアが先手を打ちスペインがチェックを
入れる形で進められました。
イタリアはベルトリーにが常に前を行き効果的なアシスト
をし、終盤はレベッリンが逃げを打ち後続のエースを
抱えるチームを焦らせイタリアチームに有利な展開を
作りました。
最後は登り基調のスプリントになり、脚質的に有利な
ベッティーニがロシアのコロブネフを差して
1991と1992年のジャンニ・ブーニョ(イタリア)以来の
2連覇という快挙を成し遂げました。
そのベッティーニですが、'08シーズンを最後に現役を
引退する考えがあることを語ったとのことです。
ベッティーニは現在33歳で選手寿命が短いと言われる
ロードレース界では既にベテランの域に達しています。
ツール・ド・フランス7連覇のランス・アームストロングは
34歳で引退しました。
ベッティーニのこれまでの活躍を考えるとその消耗度は
並大抵ではなかったことは容易に想像できます。
それゆえの(早すぎる)引退の決意なのかもしれません。
日本人ロードレーサーにとってベッティーニの存在は
曇り空に差す太陽光のようなものです。
一般的にヨーロッパのロードレーサーは身長が高く、
手足も当然長く、自転車に乗るための体の見本のような
選手が多かったのですが、ベッティーニは全くその逆
で身長は169㎝に体重は58kgと平均的な日本人と
同じような体型です。
自転車で世界を相手に戦うためには
体型ではないということです。
折りしも今シーズンは日本人で初めてUCIプロチーム
所属選手が誕生し、日本でもちょっとしたロードレーサー
ブームも起こり、世界で伍して戦える素地が出来つつある
状況です。
ベッティーニの様にほぼ全てのタイトルを獲得できる
日本人選手が出てくる日もそう遠くないと思います。
来年はベッティーニの集大成のシーズンです。
前開のアテネオリンピックの金メダルがベッティーニなんですよね。
北京オリンピックをイタリアが
ダルフール・チベット・東トルキスタン問題
はたまた環境汚染などで
ボイコットしなければ最後のシーズンでオリンピックも
2連覇なんてのもみられるかもしれません。
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