第9ステージ、イズラン峠、テレグラフ峠、ガリビエ峠を越え、
ブリアンソンへゴールする超難関ステージです。
総合を狙う選手はガリビエまで力を温存し、
特にアタックをかけるなど無駄な動きはありませんでした。
ガリビエ峠に入ってアレハンドロ・バルベルデ(ケースデパーニュ)
がメイン集団に揺さぶりをかけます。
インターバルでペースを上げたり下げたりして、
主要選手の足の残り具合を確かめたり、場合によってはそのまま
逃げようか、といった感じで調子が良さそうです。
バルベルデはスペインの選手だから、ピレネーに入ったら、
その足は爆発するかもしれません。
そして、切れ味の鋭いアタックでアルベルト・コンタドール(ディスカバリー
チャンネル)が他の主要選手を置き去りにしてガリビエを登っていきました。
このコンタドールは24歳でマイヨ・ブラン(新人賞)の候補選手なのですが、
総合タイムも良く、イズラン、テレグラフを越えてのこのアタックは、
シャンゼリゼでのポディウムの可能性を予感させるほどの選手です。
超級のガリビエを越えると40km弱の下り・平坦なのですが、
ここで、メイン集団に微妙なかけひきがあり先頭を行くマウリシオ・ソレール
(バルロワールド)を捉えることができず、間は端折りますが、
結局ソレールがステージを取ったのです。
バルロワールドはコンチネンタルプロチームで、
JリーグなんかでいうとJ2のチームみたいなもんです。
J2のチームがJ1のチームを押さえて勝ってしまうんですから、
価値ある1勝ですよ。
で、ヴィノクロフなんですがやっぱり集団の後を常に走っており、
ひたすら我慢といった感じです。
最後のガリビエでもメイン集団について行けず3分24秒遅れでゴールし、
総合で8分以上遅れゴール後には解説の栗村修さんも
「事実上マイヨ・ジョーヌ争いからは脱落しました。」
とおっしゃっていました。
あ~、リタイアするんかなぁ~
今回のステージになんとフランス大統領のサルコジ氏が
オフィシャルカーに乗ってレースを観戦していました。
ツール・ド・フランスのこの時期、ヨーロッパ各地は
1ヶ月のバカンスに入るそうです。
アメリカ型自由主義社会を目指すとし大統領選に当選したサルコジですが、
フランス国民は概ね彼を歓迎しているそうで支持率も6割を超えているそうです。
しかし、アメリカ型自由主義社会ってのは国内経済格差を大きくするものであり、
「あんたらそんな社会になったら1ヶ月休みとって
のんびりツール観戦なんかできんようになるで」
とか思い、まだまだ負け組みから抜け出せないでいる僕は、
腰抜け国家日本で深夜、ツール観戦していたのです。
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