７人死亡の大惨事となりましたが、
長距離バスの事故に関しては、これが始めてではなく、
今までも散々ニュースとなっていました。
今回のルート、３，５００円で金沢からディズニーランドまで行くとか。
安全が何よりも最優先されるとのことですので、
他のどの交通手段よりも安いから選んだとはいえ、
代わりに命を差し出さなければならないとは夢にも思わなかったでしょう。
責められるべきは、旅行会社であり、バス会社であり、ドライバーであることは
言うまでも無いですが、
ゆき過ぎた価格競争が事故の根っこにあることを真剣に考える必要があるでしょう。
単純に、３，５００円でバス５０席が満席になっても１７５，０００円にしかならない。
バス１台を動かすのにガソリンも要る、ドライバーがひとり乃至ふたり要る、
元請（旅行業者）に“なんぼか”抜かれる。
こんなもん、話にならんじゃないですか。
一番立場的に不利なのがバス会社です。
結局、人件費が一番削りやすいから、小数の人間で最大限を超える仕事を
捌かなければならなくなる。
更に辛いのがドライバー。
もう、目一杯でしょ。
東野圭吾氏の小説「秘密」の冒頭に出てくるドライバーは、
仕送りをするのに金が必要だから余計に必要だったとありますが、
プロが仕事をするのに、ホンマやったらこんな安い給料では
バスなんか動かすことなんかできんのですよ。
我々は、プロの仕事を安く見過ぎているんですよ。
大型の免許を取って、更に二種の免許を取っているプロのバスドライバー
の仕事がこんな安かったらあかんでしょ。
これまでも高速バス事故はたくさんあって、
高速バスが運行中に火を噴く事故もたくさんありましたけど、
そろそろ、安いだけの商品を異常に要求する社会は卒業した方が良いですよ。
金持ちも貧乏人も、関係無くですよ。
貧乏人も、歯を食いしばって、適正価格の物を求めるべきです。
いつ死んでも良いというのなら話は別ですが。
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