08 novembre, 2010

尖閣諸島のこと

前エントリーにいただいたコメントについて、
コメント欄に書いたらエライことになったので、
エントリーを立てて書きます。
雑文になってしまいましたが、汲み取って読んでくださいよ。

では、以下

政府への批判をするよりも、支那への批判をするべきとのことですが、
例えばこの事件以来支那の傍若無人な振る舞いに怒る国民は支那領事館
へのデモという形で既に抗議は続けています。
つい先日もこのデモは行われました。
4500人が整然と破壊行為など行うことなく静かに支那への抗議デモを行いました。
テレビマスコミはほとんどと言っていいほど報じていませんが・・・。
またニュースなどを観ていても領海侵犯を犯した上、海保の巡視船に体当たりをする暴挙に対して
許せないというコメントをする人がほとんどです。

ほとんどの良識ある国民の意見は上記で間違いないです。

ですから、国民が支那に対して批判していることには間違いないんです。
その方法が、我々一般国民には限られています。
ホームページ、ブログ、新聞への投書、街角インタビュー、デモ・・・
それらは既になされていると思うんですよ。

で国土国益を守る最強の組織が政府であると思うのです。
その後ろ盾として軍隊です。

世界中のあらゆる国において国益はそれぞれあろうかと思うのですが、
基本は国土と国民であると思うんです。
しかし、日本はその両方を国益として強く認識していないようにみられて仕方ありません。

それは、北方領土しかり、竹島しかり、北鮮による拉致被害しかり、そして今回の尖閣諸島です。

これらを見れば日本が国土と国民を結果的にないがしろにしていると言わざるを得ません。
これは前自民党政権も責任を免れません。というよりむしろ自民党に重い責任があります。

日本を除く全ての国家は国民から尻を叩かれずともこの「国益」を守ることは
何をおいてもさておき取り組むべき事案なのです。こんなことに理屈なんてありません。
しかし、日本は国防を横に置いておいて経済優先でこれまでやってきた国家でした。
敗戦後は「War Guilt Information Program」などもあり本当に骨抜きの国家にさせられました。
戦前・戦中・戦後と情報戦にも敗れ続けて(現在も惨敗して)いるわけです。

経済優先で来たがために「国益の何たるか」が立場によって大きく変わっていることも見逃せません。
大手企業などの支那進出の影響があり、支那と“こと”を構えるのを敬遠する経営者が政府に
大きな影響力を持っていることもあります。
それこそハニートラップに嵌められて強く出られない政治家や経営者もいます。

そうなってくると、もう辺境の島のことなんて自分自身の保身と秤にかけたら
鳥の羽程度の重さ(軽さ)にしか感じられないわけです。
そんな状況で強気には出られませんわな。

また、これは見逃せないと思うことに国家、国境についての見方の違いもあります。
世界中の多くの国民は母国に誇りを持つことは当たり前と考えますが、
稀にそうではない考え方の人もいます。
国家解体を考える連中です。“世界市民、地球市民”と発言する人たちです。
多くの国家ではこういった考えを持つ人はマイナー側の人たちなのですが、
日本では彼等が現在政権を担っています。
旧社会党系の議員などはそういう連中ばかりです。
で、以前も書きましたが、仙谷は旧社会党の国会議員です。民主党には旧社会党の残党の掃き溜めです。
彼等にとって国境などはあってないようなものです。
ですから、尖閣諸島を支那に奪われようが台湾に実効支配されようが“世界はひとつ”なのだから、
ただ単に管理者が“日本国さん”から”支那さん”に変わった“だけ”で
実態はなにひとつ変わっていないだけじゃないですか。
というわけです。
だから、

「尖閣諸島は日本固有の領土であり、日中間に領土問題は存在しません。」

と言いながら支那の不審船が領海侵犯をして海保の巡視船に体当たりしても
断固とした措置をとることをしません。
する必要が無いと感じているからです。
ただ、その癖権力欲はなぜかある(この辺りの矛盾は普通の神経を持つ者には理解不能)ので
通り一遍の国内向けの発言はします。

戦後経済一本でいかなればならなかったという当時の時代背景には
一定の配慮があっても良いのかもしれませんが、
現代のこの今において尚、国家の中枢が本当の国益に向き合わないというのは
これこそ売国的行為と言わざるを得ません。

ですので、個人的には

一般国民の中には支那の本性が見えてきた今、
本当の国益を守るべきと思う人々が増えているということだと思います。
であるから現政権の不甲斐無さに歯がゆい思いをしているのだと思います。
ですから、国民はデモ等を行い支那に抗議の意思を示し、
国内においてはもう支持できない現政権を打倒すべく動いているのではないでしょうか、
というかそうであって欲しいです。

例えばアメリカなどは共和党、民主党ありまして、共和党は保守、民主党はリベラルなどと
ざっくり言われていますが、
防衛などについての基本スタンスは同じだと思います。
それ以外の国については良く知りませんが、そうあるべきだと思います。

残念ながら日本はそうではなく、国家に対する考え方が違うもの同士が同じ党に居たりする有様です。

えーと、何でしたっけね?
内向きになるな、内輪もめするな支那に利するだけだでしたよね。

国民は、支那に対してしっかり批判はしていると思います。
そして、今政府批判するのは支那の思うつぼという考えについては、

日本国民が日本政府を批判するということは、それは外(支那)に対して
日本国民が(間接的に)非難していることになり、
支那に日本国民が領海侵犯していることや意図的に船をぶつけてきたことに
怒り狂っているというメッセージを発していることになっているのだと思います。

支那には言論の自由はありません。
思想、信教の自由もありません。
日本にはそれら全てが国民の権利としてあります。

日本国民がこの映像を目の当たりにして支那に対して烈火の如く怒っていることを
共産党は間違いなく確認しています。
メドベージェフはこれに乗じて北方領土に上陸しました。
実効支配されている日本は指を銜えて見ているだけです。
国民は何も出来ない政府に用はありません。

もう10年以上前から思っていることですが、
早く総議員の3分の2以上の議員数を持つ
真正保守政党による政権が誕生して欲しいです。

そうなれば、こんなこと問題にすらならなくなると思います。

こうしている今も味の素が支那での飼料用原料の生産の
現地から撤退することを決めたようです。
月内にも合弁相手の現地化学メーカー、川化集団に保有株式を無償譲渡する
ことを決めたとのことです。
少しずつ動くしかないですね。

もう最後の方は何を書いているか分からなくなってきましたが、
要するにそういうことです。

また、機会あると思うので書きます。

4 commenti:

だい ha detto...

ひであき氏のおっしゃる事はよく解ります。
それに、基本的な保守思想は同じはずです。

ただ、今回の件、流出した動画の書き込みに「中国ではなく民主党を批判せよ」というような書き込みが多数ありました。世界のどこの国でも、領海侵犯をした側が悪い!と言うのが常識な筈です。 領海侵犯がなければ、それ以降の問題も発生しない訳ですから。

ご存知の通り僕は海外在住の身。日本の出来事はnetでしか見る事ができません。なので、そればかりに目が行ってしまい、おかしいと感じたのでしょう。反省しなければ行けません。それで、ひであき氏が言うように、中国への批判の声が多数を占め、中国もそれに警戒しているなら良いと思います。

ただ、「日本国民が日本政府を批判するということは、それは外(支那)に対して
日本国民が(間接的に)非難していることになり、支那に日本国民が領海侵犯していることや意図的に船をぶつけてきたことに怒り狂っているというメッセージを発していることになっているのだと思います。」とおっしゃっていますが、個人的に感じる事は、単にビデオを見せない政府が悪い!政府の対応が弱腰だ!などと罵倒しても何ら解決にならないと思っています。何がどうなっているかを冷静に分析し、徹底的に正論を通す必要があるのではないでしょうか?

領海侵犯の話とはそれますが、たしか自衛隊の大幅な増強はもう何年間もなされて来ませんでしたよね。 しかし、現政府に於いては増強計画が持ち上がっています。まぁ、ご存知だとは思いますが。そう思うと、民主党、いや、管政権は今回の件で、ちょっとは勉強しているのではないかと思うんです。

今の管政権はどうしようもない悪い面も多々ありますが、上記のようなプラスの側面を見ず、悪い面ばかりを、叩いて叩いて叩きまくっているから、どの政権も短命になると思うんです。 阿部、麻生政権の時もそうでしたよね。 一部のnetやマスゴミが叩き始めると、皆がそっちに向き始める。これは日本国民の悪いクセの様な気がします。マイナス面だけをみて、叩くことばかりでは日本、国家は安定しないと思うんです。

僕自身も、新政保守政党が誕生して欲しいとずっと思っていますが、今の国民意識ではまだしばらくかかるのではないかと感じています。今の繰り返しが続くだけのような気がします。
管政権を擁護するつもりは全く無いですが、どんな政権でも、悪いところは悪いと言い、良いところは良いとフェアにはっきり言うことが新政保守政権の誕生に繋がると思うんです。

こういう話になるとお互い思う事が多々あり、話がつきませんね。色々と勉強になりますよ。

ひであき ha detto...

>だいさん、まいどです。
もちろん、だいさんがどういう思想をお持ちかは存じ上げております。
もう、さんざん話しましたもんね。
youtubeのコメント欄、僕は一切見ていませんでした。
「中国ではなく民主党を批判せよ。」とは全くもって本末転倒です。
ありえません。そこは見落としでした。だいさんのご指摘のとおりです。
日本人が風に流されやすい傾向にあるというのは、予てより言われていることです。
今回の投稿映像がセンセーショナルなあまり、衝突の部分ばかりがクローズアップされ、
領海侵犯である部分が表に出ていないことは、テレビマスコミがそこを映像として使うことが
“テレビ”を上手く使っていることであると勘違いしていることから、
やはり領土問題にそもそも疎い国民を結果的に騙していることになっていると思います。
テレビメディアはリーク相手として選ばれなかったことに危機感を抱いていないのでしょうか?
民主党政権にも良い所あります。国防においては自民党政権時代よりも良くなっています。
与那国島上空の防空識別圏が是正されたり、宮古、石垣に部隊が配置されたり、
これらは民主党政権の成果だと思います。
戦後、マッカーサーが日本人を評して「まだ12歳の少年」と言ったとか、
もしかしたら“いい得て妙”な表現なのかもしれません。

生きている間に自衛隊は軍隊になり、憲法にしっかり交戦権を明記し、
スパイ防止法と通信傍受法も制定され日本が普通の国になることを願って止みません。
お互いに気を揉む日々がまだまだ続きそうです。

続きはお会いした時かskypeですな。

ふじたです。 ha detto...

お二人のやりとりを黙ってコッソリ見ているのも卑怯なので(笑、僕は少しばかり感想を書かせていただきます。よく理解していない所はまた教えてください。

お二人とも保守的な考えを持ちながらも、考えが二通りなのは興味深く拝見しました。
両者とも主張されていることは基本的に納得ですね〜。確かに、大きな方向性を見失って下手に日本を二分するような事態・考えは避けるべきだと思いました。

ただ、少なくともこの尖閣諸島問題の批判の発端・矛先は中国なのかもしれませんが、国内批判においても管内閣への批判と民主党全体への批判とが区別されず一体に論じられているその理由も意識すべき点じゃないかとも思います。というのはこれは単純に、民主党とその内閣が判断を誤った(と思われる)事象のうち「またやったのか」とガッカリさせられる事のひとつにカウントされてしまったということですよね。個々の問題は個々で論じられるべきですが、政権というのはそうはいきません。

尖閣諸島問題において中国は中国の国益の為に行動しているのであって、その中国相手に日本の国益に基づいて批判し操作しようとするものでも無いと思います。問題は日本政府が日本の国益においてその中国の行動に対し「どう対処したのか」です。

当初、中国漁船の船長釈放は沖縄地検の判断だと現政権の官房長官はおっしゃいました。それが見え透いた建前であろうとも、そう発表したのであればそう僕は理解します。
ならば、一国の国際問題を一地方地検に簡単に委任してしまう現政権には、中国がどうとか諸外国の事情なんか関係なく、日本に住んでこれからも日本で子供を育て、子孫を残そうと考える一日本人としてただ単純に、この内閣のこの判断には非常に危機感と憤りを感じました。

これは今回、相手がたまたま中国であったかもしれませんが、中国でなくても現政権の内閣ならば起こりえる事態だと思えてしまいます。それを大きく国家の安全保障の問題と捉えて危惧しているんですよ。尖閣諸島の問題が無ければ全て上手くいっていた?そうは思えません。いくら軍事費を積み上げようが、防空識別圏が是正されようが、それを使用する権限をもつ人間がこうではたまりません。そのことが、現内閣さらには民主党への批判へと形を変えているのではないでしょうか。

確かに映像に映し出されているのは中国の漁船であり、事の発端は中国漁船による領海侵犯かもしれませんが、僕は、そこに内在する問題はあくまで日本の国内問題だと考えている訳です。

ひであき ha detto...

>ふじたです。さん、まいどです。

 確かにこの一年間民主党政権の期待外れ度の半端の無さにウンザリさせられているところに、こんな重大な事件に対するナナメ上な処分に勘弁してくれよという怒りがこのような事態を招いているのかもしれません。
 確かに地検は会見で「日中間の関係に配慮した」旨述べ、官房長官は「地検の判断」と答弁しました。これは、逃げとか卑怯とか言う前に一検察が国際問題に配慮して起訴・不起訴を独断で決定するすることの恐ろしさと、それを容認する政府は完全にいかれていると思います。法治国家の根底が崩れます。
 なるほどね、国内問題か。その考え方も納得できます。国民は既にイライラが溜まりに溜まっているんやね。ホンマはこんな内容のブログなんか書きたくないもんな。自転車乗ったとか、美味いもん食うたとか、エエ服買うたとかそんなん書きたいもんな。国がまともならそれも可能ですがね。